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試作サービスとは?製造方法、試作品を作ってくれる会社25社を解説

公開日: 2024.08.29

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【目次】

  • 1. 試作サービスとは
  • 2. 試作サービスを提供しているメーカー25選!
  • 3. 試作サービスを提供しているメーカーの選び方
  • 4. まとめ

新商品の開発工程において試作品の作成サービスは必要不可欠で、その製造方法は3Dプリンターによる造形、切削加工、金型の射出成形などさまざまです。


本記事では、試作サービスの特徴や製造方法についての解説や、試作サービスを提供しているメーカー25社を紹介します。試作品の作成を検討している企業担当者様はぜひ参考にしてください。


BMF Japan株式会社の「microArch®シリーズ」は、独自開発のPµSL技術(マイクロ3次元リソグラフィ技術)に基づき、2μm/10μmの優れた光学解像度と、±10μm/±25μmの正確な公差制御を実現し、「0.01mm~100mm」の範囲で精密な3次元微細加工が可能な3Dプリンターです。


試作品の製作に高精細・高精度3Dプリンターをご検討の際は、3D試作・造形サービスも可能なBMF Japan 株式会社にご相談ください。



1. 試作サービスとは

試作サービスの概要や特徴、製造方法について解説します。


試作サービスとは

図:一般的な試作サービスの流れ


試作サービスとは、新製品の開発にあたって顧客の要望に応じて試作品を製作して提供するサービスです。


試作サービスの主なメリットは以下の通りです。
 ●より良い案を選別できる
 ●問題点や課題などを早期に発見できる
 ●新製品開発が短期間で進められる
 ●ステークホルダーや専門家の意見を仰ぎやすい


試作サービスを活用すれば、数ある企画案の中から実際に実現可能かどうかはもちろん、現物を手に取ることでより良い案を選別することに役立ちます。

また、量産前に製品を実際に手に取って確認できるため課題の早期発見につながります。試作品をステークホルダーや専門家に確認してもらえば、早期段階からプロジェクトに参画してもらい製品の評価を得ることも可能です。開発早期に改良を進められることで、品質向上、開発期間の短縮やコスト削減も期待できるでしょう。


試作品の主な製造方法

試作品の製造方法は3種類であり、それぞれで加工方法が異なります。

3種類の試作品の製造方法と加工方法を解説します。


3Dプリンター

3Dプリンターによる試作品製作は、金型の製作や複雑な技術も不要であるため切削加工や射出成形と比べて短期間で加工できることがメリットです。


まずは3Dデータを作成するために、計測・分析を行います。データ作成ソフトまたは現物をスキャンする等で3Dデータを作成し、STLデータ(3DのCADソフト用のファイルフォーマット)に変換して造形を確認します。その後、STLデータを基に3Dプリンターを作動させるためのプログラムを作成し、実際に3Dプリンターで製造します。


完成した造形物のサポート材(主体部分を支えるために補助している材料)を除去してから、仕上げ処理および仕上げ加工を施して完成です。


切削加工

切削加工は、試作品製作における一般的な方法です。


切削加工による試作品制作では計測・分析を行い、加工図面の作成および確認をしてから、用途に応じて適切な材料を選定します。

その後、製品の形状・加工の複雑さ・必要な精度などによって、フライス盤や旋盤、マシニングセンタなどの使用する機械を選出します。


CADで図形を作成し、CAMシステム(CADで作成されたデータを基にコンピューター制御された工作機械を自動で動かすためのシステム)のプログラムを作成します。


プログラムを作成したら機械に材料をセットし、ドリルやエンドミルなどの切削工具でプログラムに従い、切削加工を行います。切削が終わるとバリ取りや面取りなどの仕上げ加工を行って完成です。


金型と射出成形


射出成形は、金型の製作から始まります。金型の製作は、製品の出来を左右する重要な工程です。


金型製作費用は、サイズなどにもよりますが数十万円~100万円以上することもあります。コストが高いことがデメリットですが、アルミ材などを使用した簡易金型であれば、ある程度コストを抑えることも可能です。


射出成形で試作品を製作するには、計測・分析後、金型の設計図を作成し、金型を製作します。金型ができたら、射出成形機に金型を取り付け、熱で溶解した材料を流し込みます。


材料が冷めて硬化したら射出成型機から金型を取り出し、仕上げ加工を施せば完成です。


2. 試作サービスを提供しているメーカー25選!

ここでは、試作サービスを提供しているメーカーを25社ご紹介します。

BMF Japan株式会社

BMF Japan株式会社は、高精細・高精度3Dプリンターの企画・製造・販売を手掛けているグローバル企業です。


BMF Japan 株式会社の3Dプリンターの大きな強みは優れた光学解像度と加工公差で、従来の切削加工や金型による試作品の製作では難しい複雑な微細構造を実現します。


microArch®シリーズの光学解像度は2μm・10μm、加工公差は±10μm・25μmと、非常に精度の高い読み取りと加工性を持ち合わせています。産業用途で±10μm・25μmの公差で安定的に制御できる、世界初の3Dプリンターを開発したメーカーです。


また、高精細・高精度でありながら、3~48時間以内でのスピーディーな造形を実現していることも大きな特徴です。改良を重ねる試作品の製造においても、高品質・スピーディに対応可能です。


microArch®シリーズのスペックは以下をご覧ください。

引用:BMF Japan 株式会社 


microArch®シリーズの中でも、「microArchⓇ S230」はもっとも高い解像度を誇る3Dプリンタ―です。超高解像度と厳しい公差を要求するアプリケーションに使用され、特に最先端の精密部品の試作製作に最適です。CADデータを忠実に出力し、理想的な試作品を完璧に仕上げます。


microArch®S230による造形モデル:マイクロクイーン


株式会社Bfull

株式会社Bfull社は、年間150万パーツを光造形で生産しており、自動車産業や産業機械など500社を超える企業と取引実績があります。
リピート率95%以上を誇っているため、実績を重視した試作品メーカーの選出が可能です。

株式会社フュージョンテクノロジー

株式会社フュージョンテクノロジー社は、3Dプリンターの販売・開発・技術サポートをメインに事業展開している企業です。
また、3D造形出力サービスを行っており、スーパーエンプラ(150℃以上の耐熱プラスチック群)の造形出力にも対応しています。

株式会社NAITO

株式会社NAITO社は、モノづくりの課題解決をサポートするため、商品デザインの設計から金型試作、樹脂成形、組立、基盤回路の実装まで手掛けており、試作品にも対応しています。

NKKスイッチズ株式会社(NKK SWITCHES CO., LTD.)

NKKスイッチズ株式会社は、産業機器用の各種スイッチなどの開発・製造・販売をメインに事業を展開しています。
特徴はNKK製品の特注品を検討している場合に限るものの、NKKのスイッチ操作部や付属品の特注品を無償で試作・提供していることです。


その他にも、情報通信機器や宇宙衛星機器、移動体通信、半導体関連の製造・販売も手掛けており、海外にも支社を置きグローバルかつ多方面で活躍しています。


SOLIZE株式会社

SOLIZE株式会社は、車載機器やデジタル機器製品へのエンジニアリング事業をメインに活動しており、日本だけでなくアメリカ・インド・上海にも拠点を置きグローバルに事業展開している企業です。


また、3Dプリンターの代理店として、30年にわたり受託製造も行ってきた実績があり、3Dプリンターの保有台数は国内最大級(40台以上保有)であり、試作品の短納期が期待できるでしょう。


株式会社J・3D

株式会社J・3D社は、2013年に創業し、日本で唯一となる金属3Dプリンター専門受託造形サービスを提供している企業です。短納期での金属造形を中心に、自動車部品、金型部品、航空機、宇宙開発、医療など幅広い業界に貢献しています。


また、3DプリンターはEOS社の「EOSINT M280」を使用しており、金属加工に特化しています。


SST設計開発センター株式会社

SST設計開発センター株式会社は、設計から素材選定、製造に至るまで行っており、車載・産業機器・医療関係をはじめ幅広い業界の部品をワンストップで提供しています。

試作サービスでは幅広い加工方法での製作に対応しており、高精度の試作品製作が行えます。試作品1個からでも対応可能なため、ワンオフ生産の場合にも適しています。


アシストVエンジニアリング株式会社

アシストV株式会社は、電子機器の製造受託サービス(EMS)や食品関連機器の開発・製造をメインに検査装置や測定用の治具制作、3Dプリンターを使った部品試作を手掛けています。
電子機器と情報機器の試作から量産まで請け負っており、3Dデータの作成からサポート可能です。

3Dプリンターによる試作品を初めて制作する場合にも、不安を軽減して利用できるでしょう。

株式会社アリエル

株式会社アリエル社は、日本国内で初めてインターネット上での3D造形への対応を開始した企業です。
3D造形・クラウド造形事業部における事業の一環として、3Dプリンターによる試作品の提供も行っています。ITソリューション、3D造形・クラウド造形、製造加工の3つ事業部を持つ企業であり、プラスチック・樹脂・金属の試作品に対応しています。

試作品は1個から大量ロット生産まで対応しているため、生産数を柔軟に選びたい場合にも適しています。


株式会社アペックス

株式会社アペックス社は、試作開発の製作から設計・デザイン・製造に至るまでトータルでモノづくりを提案しており、モデル製作までをワンストップで行えます。
また、3Dプリンターでは20年以上の経験と10万個以上の製作実績を持ち、3Dプリンターを使った試作や少量生産にも対応しています。

株式会社巧電社

株式会社巧電社は、切削加工を得意としており、NASAや航空宇宙関連における精密加工の実績があります。加工では、米粒サイズからA3用紙サイズまで大きさや形状を問わず加工できる技術スタッフが在籍しています。
試作品は1個から大量発注にも対応可能です。

ただし、同社ホームページを確認したところ、3Dプリンターサービスは2024年8月時点で停止となっているためお問い合わせの上ご確認ください。(※2024年8月現在)


株式会社三栄プラテック

株式会社三栄プラテック社は、プラスチックのR曲げ加工と真空成型を中心に組立まで一貫して対応しており、輸送業者や産業機器など幅広い納品実績があります。
また真空成形による試作サービスを提供しており、短納期や柔軟な対応が期待できます。

プラスチック加工を真空成型で試作をしたい場合や、形状に関して相談がある場合にも希望通りの試作を目指せます。


株式会社柴田製作所

株式会社柴田製作所は、鋳造による加工が強みであり、試作専用金型を用いることで短納期・低コストを目指せます。
量産性も踏まえた試作を提供しているため、試作後の量産における失敗の予防が目指せます。

小ロット・多品種の加工にも対応しており、設計から仕上げ処理までワンストップで対応できます。


株式会社高見沢サイバネティックス

株式会社高見沢サイバネティックス社は、交通事業者向けの駅務機器や自動販売機、金融機器向けの硬貨・紙幣などの処理ユニット、防災計測システムなど特殊機器をメインに幅広い分野で事業展開をしています。

事業の一環として、開発・試作・生産・修理の他にコンサルティング業務も手掛けており、包括的なサービスの提供も可能です。試作品に関しては、小ロットや短納期、多品種少量生産や大量生産の試作品にも対応可能です。


有限会社ティープロ

株式会社ティープロ社は、表面処理用機械メーカーとして創業し、約20年間培ってきためっき処理などのノウハウと技術力を活かして、3Dプリンターによる試作品の受託製作業務を手掛けています。

株式会社テクノラボ

株式会社テクノラボ社は、デザイン・設計・試作・素材選定・品質管理に至るまでをトータルサポートしており、簡易金型成形や本金型成形も手掛けています。

また、幅広い知見と長年培ってきた技術力を活かして、プラスチック製品におけるデザインの提案から一貫して依頼できるうえに、経費削減のため参考価格を提示しています。


有限会社中山工業

有限会社中山工業は、CAD/CAMによって制御されたNC加工機を使用し、高品質・高精度なプラスチック製品を提供している企業です。

試作製作以外にも治具・銘板の製作や成形品の追加工も手掛けており、プラスチックの加工にまつわる業務に幅広く対応しています。試作品は1個から依頼できるため、少量生産の場合にも気軽に相談が可能です。


日邦産業株式会社

日邦産業株式会社は、自動車メーカーや自動車部品メーカー、その他にも医療機器メーカーなどのメーカーへ向けて樹脂成型品および同品の組立品を国内外で製造・販売しています。

射出成形や精密石膏鋳造など、さまざまな分野の試作に対応していることが特徴です。

多種多様な加工材料や加工方法から自社にあった試作サービスを選定・提供してもらえるため、幅広い選択肢から選びたい場合にも適しています。


株式会社日本アッセー

株式会社日本アッセー社は、材料調達から治具制作、納品に至るまで一貫した生産システムを提供しています。1個から量産まで対応しており、構造が複雑でない通常品であれば1週間あれば製作可能です。

さらに試作特急サービスではコスト面においても技術力でコストダウンをサポートしています。厳しい条件でも試作に関する知識を備えた専門家に相談できるため、知識と技術力によるコスト削減を目指したい場合にも課題の解決を目指すことが可能です。


3. 試作サービスを提供しているメーカーの選び方

試作サービスを利用する際には、さまざまな要因を考慮した上でメーカーを選択する必要があります。


選ぶ際に注意したいポイントは以下の通りです。

製品の材質試作品の製造方法によって使用できる材料に制限がある場合があります。


特に3Dプリンターでは機種によって制限が多いですが、一方でBMF Japan 株式会社可溶性犠牲樹脂のように3Dプリンターで射出成形用のモールドを印刷することで、材料の制限だけでなく費用や納期など多くのメリットをもたらす技術も開発されています。

加工技術加工技術の精度が、求める水準にあるか、技術や実績をよく確認しましょう
納期一般的に、金型を製作する必要がある場合は時間がかかることが多いです。3Dプリンターや切削加工はサービス提供会社によって差があります。


試作品の作成にどの程度時間的余裕があるかで使えるサービスが限定されます。

予算サイズや材質、作成方法によって費用は大きく変わります。材料、納期、精度などの条件を満たした上で、できるだけ複数の見積もりをとると良いでしょう。


上記のポイントを総合的に判断して選択しましょう。


4. まとめ

この記事では、試作サービスを提供しているメーカーなどを紹介しました。希望する製法、素材、サイズ等に合った試作製作が可能なメーカーを活用してみましょう。


BMF Japan株式会社の「microArch®シリーズ」は、独自開発のPµSL技術(マイクロ3次元リソグラフィ技術)に基づき、2μm/10μmの優れた光学解像度と、±10μm/±25μmの正確な公差制御を実現し、「0.01mm~100mm」の範囲で精密な3次元微細加工が可能な3Dプリンターです。


試作品の製作に高精細・高精度3Dプリンターをご検討の際は、3D試作・造形サービスも可能なBMF Japan 株式会社にご相談ください。



【目次】

  • 1. 試作サービスとは
  • 2. 試作サービスを提供しているメーカー25選!
  • 3. 試作サービスを提供しているメーカーの選び方
  • 4. まとめ

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